ケチャップのないオムライス【短編】






呼ばれる度に彼は少し恥ずかしそうな顔をして、照れていたっけ。


そんな姿も素敵でますます好きになっていた。





中学最後の年はあっという間に過ぎ去り、

私が徳永くんに想いを伝えることは無かった。





そして予想通り彼は有名進学校に進学した。


私は至って普通の、特に特徴もないような高校に進学した。







七年前の成人式で会ったのが最後だ。










元気に、しているだろうか。