徳永くんに初めて会ったのは、小学校の入学式。 千原という苗字の私の出席番号の次が徳永くんだったのだ。 入学して初めて話した子が徳永くんだったことを覚えている。 それから9年間、彼の事がずっと気になっていた。 あれはいわゆる片思い、なんだろう。 私はずっと、徳永くんの事を目で追っていた。