ケチャップのないオムライス【短編】






店に来客を知らせるベルが鳴って、入ってきたのは長身の男性。






その男性は、私の隣のテーブルに案内された。

近くに座った男性を横目で見た、とても可愛らしい顔立ちだ。





私が憧れるくらいの。



可愛い、いいなぁ、可愛い、いいなぁ。







心の中で繰り返していると、



男性が持っていたメニューが手から滑り床に落ちた。