「ねーちゃん、一緒に飲まね?」 ふらっと入ったコジャレた店で男に声をかけられた。 肩を叩かれて振り向くと、 男は2人居てどちらもバツの悪そうな顔をして去って行った。 静かでシックなこの店には似合わない厳つい客、 去りゆく後ろ姿の一人が呟く。 「今の、男じゃん」と。