ケチャップのないオムライス【短編】



梅原さんの質問に言葉が詰まった。

この店にはまた来たい。
美味しい料理は食べたい。

でも…私である必要なんてあるのかな。


「ダメかな?」
「いや…そういうわけではないんですけど」


「じゃあまた来よう。
その頃には俺たちも
どーにかなってるのが俺の希望かな」


梅原さんは言った。
少しだけ頬を染めながら。


私はそれをどう受け止めていいか分からなかった。