君はここにいる




「ボクはお前やなくて、輝夜に用があんねや」



拗ねたようにそっぽを向いた晴明にどこか可笑しげに零次は微笑む
晴明はジロリと睨むように輝夜を見た、八つ当たりである


「私に用?」

「呪い、そろそろ解けてきてんのやろ?かけ直そう思うてわざわざ来たんや」


烏乃学園に来て紹介された呪い師
それが星野晴明だ


髪の色が変わるのは晴明に施してもらった呪いが溶けかけているせい


「そうね、お願い」


話がわからないのか、興味深げに零次が視線を二人に向けている
やはり不機嫌そうに晴明は零次を見た


「なんや、みせもんやないで」

「いいじゃない、見せてあげたら。晴明君のことだから、隠したって無駄じゃないかしら」

「…………言うやないか輝夜」


顔を引きつらせて笑う晴明にかまわず零次は首を傾げる


「呪いって何するんだ?」