もしあの時君と出会っていなかったら、今の自分はいないのだろう。


早坂 結愛
Hayasaka Yua
高校一年。

平野 涼介
Hirano Ryosuke
高校一年。


まだ私達たお互いの存在を知らなかった。

私たちが出会ったきっかけとなったのは帰り道。

ポツン、、、。

結愛「うそ。雨ー?」

もう、最悪!

傘ないし。どうしよう。

「なぁ。」

結愛「はい。」

「傘ねーの?」

結愛「うん。」

「ん。」

結愛「え?」

「傘ねーんだろ?」

結愛「あ、ありがとう。」

「いーえ。」

彼は可愛い笑顔で去っていった。
これが涼介とあたしの出会いだった。

佳奈「それでねー、、、だったんだよー!、、、結愛?」

結愛「あ、ごめん。」

あたしはいつの間にか彼のことで頭いっぱいになっていた。

結愛「そーいえば、傘返さなくちゃ。」

あたしは勇気を振り絞って彼に話しかけた。

結愛「あの、、。このまえの、、。」

涼介「あー!」

結愛「傘貸していただいてありがとうございます。」

涼介「いやいや!あ、あとあの傘あげる。」

結愛「え?」

涼介「プレゼント!なんちゃってね!


彼はまた可愛い笑顔で笑った。
こんなに可愛い笑顔の人は始めてみた。

涼介「あ!名前聞いていい?」

結愛「早坂結愛です。」

涼介「俺は平野涼介。涼介ってよんで。」

結愛「あ、はい。」

涼介「あと敬語禁止!わかった?」

結愛「あ、うん。」

涼介「いいこ!じゃーまたね結愛。」

結愛「あ、うんまたね。」

涼介っていうんだ。
へーーー。
それからわたし達は仲良くなっていった。

佳奈といる時間より涼介といる時間のが長かった。

涼介「おぉ!結愛テスト頑張ったなぁ!」

結愛「へへ!」

涼介「すごいすごい!」

ポンポン。

涼介はあたしの頭を軽く叩いた。
毎日が幸せだった。
でもあたしは気づいてなかった。
涼介は見るからにイケメンだから人気者だってこと。
いろんな人にあたしは目をつけられていることに。
親友だった佳奈からも。

そんなある日。

下駄箱を開けると。

ガラガラシャン。!!

ん?

ゴミなどたくさん入っていた。

ゴミを片付けて教室に行くとみんながあたしを見て笑ってる。
黒板を見るとあたしの悪口や、メアドや変なことなでかいてあった。
佳奈をみると、こっちをみてわらっていた。
あたしはトボトボ黒板を消した。

涼介「あっつーーーー。」

だめ。
涼介来ないで。
見ちゃダメ。

ガラガラガラガラ。

涼介「、、、。なんだよこれ。」

教室がざわつく。

結愛「ぐすっ、、、。うっ、、、。」

涼介「結愛!!!!」

あたしは走って教室を出た。
誰もいないとこへ行きたかった。
屋上へ向かった。
後ろから涼介が追いかけてくる。

パシッ!

涼介「結愛!」

結愛「ぐす、、、。」

涼介「結愛、、、。」

ギュ。

涼介「結愛ごめんな。」

結愛「涼介は悪くないよ。」

涼介「なぁ結愛、俺なお前が好きだ。」

頭の中が真っ白に。
涼介があたしを好き?

涼介「俺じゃダメか?」

結愛「ううん。あたしも好き。」

涼介「結愛。」

結愛「ん?」

チュッ。

!!!!!!!!!

結愛「!!!」

涼介「これからは俺が守ってやる。だから安心しろ。」

結愛「うん!」


そしてあたし達はつきあうことになった。
そしていじめもなくなった。

そして初デート

涼介「ゆ」