私、早瀬 唯(はやせ ゆい)には、幼なじみの男の子が一人いる。


家が隣同士のこともあり、生まれた時からのアルバムを見直しても、
必ずと言っていいほど、私の隣には彼が写っていた。



幼なじみの名前は外村 理人(とむら りと)。
昔は女の私よりも泣き虫で、
女の私よりも優しくて、
女の私よりも、笑顔が可愛い君のことを、
私は弟、いや、妹のように思っていた。


私の後ろをひょこひょことついてきてくれることが、
ただ純粋に嬉しかった。