私がおもいっきり踏ん張っていると、前の方から誰かが来るのがわかった。 1人じゃなくて、4、5人くらい…。 彼らはまっすぐに私達の方に歩いてくる。 …また、男子…もうやだっ! 涙を我慢するためにぎゅっと目をつぶった。 「はい、もう大丈夫。」 私はいつの間にか、優しい腕に抱き寄せられていた。 「…えっ……?」 目を開けると、きれいな顔立ちをした男の子が 優しく笑っていた。