私はくるりと人だかりに背を向けた。 すると、何か強いものに腕を捕まれた。 「…えっ!?」 とっさに振り向くと、1人の男子が私の腕を掴んでいる。 「無視しないでよー亜美ちゃん!」 その人はニヤニヤと笑っている。 こ、怖いよーーーー!!!! 「寮まで案内するからさー、先生に寮の鍵もらいに行こうか。」 いやいや、結構でございます。 と、声も出ず… いつの間にか、2人くらいの男子に肩を抱かれ、そのまま廊下まで出される。 「じゃあ、行こっか!」 「…やだっ…」