案内されたのは、2―Bの教室。
2階の一番はじっこの教室だ。
先生は、普通に入って私を呼んだ。
おばあちゃん!何かあったら助けて下さい!
心の中でそう叫び、私は教室内へ入った。
「自己紹介できる?」
先生の問いかけに、私は曖昧にうなづいた。
「え、と。如月亜美です…。訳あって、転入してきました。よろしく、お願いします…。」
こんな自己紹介意味あるの?
だって…だって、ざわざわして聞こえないじゃん!
「すっげー。まじ女。」
「背ぇちっちゃ!手足細っ!!」
思い思いに好き勝手言う人たち。
…怖いよ。
「如月さん。席は1番奥の窓側座って。」
先生に言われて、私は素直に席に着く。
