「この部屋、キッチンがないっ!」
なんか物足りないと思ったら、キッチン!
忘れてたっ。
「響、キッチンとか、ないの?」
「あぁ、キッチンなら共同で使うんだか…。」
「えぇ!?共同?」
共同だったら絶対に他の男の子と会うってことだよね。
ありえない…。
「あの、共同って言っても俺たちと共同だから。」
響が苦笑いで言った。
「え?」
「亜美の部屋の向かいが、未来。隣が悠。未来の隣が楓。悠の隣が俺で、その向かいが春斗だよ。このフロアには俺らだけだから。」
…そうなんだ。よかった、少し安心かも…。
私はホッとした。
「なんかあったらすぐ言ってくれ。」
「うん。ありがとう響。」
