甘々!?危険な男子校LIFE ♡



そうと決まれば…


私はドアに向かってダッシュした。













ダッシュしようと思った…。


でも、私の腕は楓くんに掴まれていた。

「は、離してくれるかな?」

楓くんはにっこり笑った。

「逃げたきゃ自分で逃げないと。」

そう、楓くんが言うからとりあえず腕を力一杯引いてみる。


だけど、全くビクともしない。

「は~な~し~て~っ!」

それでも思いっきり引っ張っていると、突然楓くんが私の腕を離した。

………………え?

私は勢いよく後ろに尻もちをついた。

「あ、ごめんごめん。手が滑っちゃって。」

楓くんは悪びれる様子もなくヘラヘラしている。

絶対わざと手、話したんだ。