待って。なんか、私を無視して話進んでない?
「い、いいよいいよ!護衛なんて!私は大丈夫だから…!」
護衛なんて冗談じゃない。
だって、こんなカッコいい人達が私の周りにいたら落ち着きたくても落ち着けないよ!
「は?お前何言ってんの?」
悠くんが少し怒ったように言った。
「ほんとに、大丈夫なの!さっきは、私がすぐに逃げれなかったからで…次からは絶対逃げれるからっ!」
私は必死に言い返した。
「亜美!ゲームしよ!」
突然未来くんがそう言った。
え…?ゲーム?
「この俺らがいる教室から、逃げ出せたら亜美ちゃんの勝ちで、護衛はつけなくていい、もし俺らの誰かに捕まったら亜美の負け、おとなしく護衛をつける。」
簡単じゃん。ただドアに走ればいいんでしょ?
「いいよ。」
「じゃ、決まり!」
私がいいよって言った瞬間、未来くんがニヤリと笑った気がした。
