連れて来られたのは、空き教室みたいな所。

で、今私はソファーに座ってお茶を飲んでいる。

「ちょっとは落ち着いたか?」

メガネをかけたこのイケメンは、 そう尋ねてきた。

…だいぶ落ち着いたけど…。

私は小さくこくりとうなずいた。

「本当、危なかったねー。君、名前なんてゆうの?」

メガネの男の子に着いてきた爽やかな男の子はあははって感じで笑った。

笑い事じゃないんだけど…。

「如月亜美…です。助けてくれて、ありがとう…。」

私は呟く。

「亜美か。転入生だな?俺の名前は黒崎響。」

メガネをかけていて、冷静な感じ。

たよりになりそう。

「俺は、中西楓。よろしくねー笑」

さっきの爽やかイケメンが楓くん。

茶髪で、結構女の子慣れしてそう…。

「よろしく…!あの、さっきの2人は…!?」

私は彼らの自己紹介よりもそっちが気になっていた。

だって、あれケンカだよね?止めなくていいのかな…?

「ああ、悠と未来のこと?あの2人強いから大丈夫。負けることないし、心配いらないよ。」

楓くんはまた笑う。

楓くんはずーっと笑顔だ。