『あたしさ、悠斗が優しいから甘えてんの。』

悟は私の方に振り返ると、悠斗と同じような優しい目をして私を見た。


『悠斗は、あたしが何しても怒らない。問い詰めない。
それは悠斗のトラウマとか、性格って分かってるけど。
怒ってほしいときもあるし、自分の感情むき出しにしてほしいときもあるよ。』


悟は
「そうだな。」
と、私の頭を叩いた。


そして、
「でも、それが悠斗だから。受け止めてやって。」

そう付け足した。