後輩が座っている席を見ると泣きながら手を振ってくれていた。



あたしだってまだ泣いてないのに後輩が先に泣いてどうするのよ。


そんな事を思うと少し嬉しくてでもやっぱり悲しくて。



あー、あたしホントにこの学校を卒業するんだ。



そんな実感が湧いてきた。



席へ座ると長い長い卒業式の始まり。



最後の最後まで校長先生の話は長かった。



あぁ、そう言えばあたしもあたしの後輩みたいに彰君の卒業式は号泣だったな。



行って欲しくなくて抱きついて泣いたっけなぁ。



だけどそれはもね2年の前の話になるのかぁ。



時が経つのって本当に早い。