「…ちょ、彰君?」



あたしはアサちゃんを怒っている彰君を止めようと腕を掴んだ。




アサちゃんはそんな彰君にびっくりしている。




「ふざけるのもいい加減にしろよ、こっちは大変なんだよ」



ちょ、彰君?



こんな怒ってる彰君をあたしは久々に見た気がする。



「そ、そんな怒らないで、ね?」



「そーだよ、彰ぁー、ワカちゃんが怖がってるぞー?」



そう言って笑うアサちゃん。



彰君はアサちゃんを無視して



「ごめん、怪我とかない?」



キスの事はあえて触れないらしい。



心配そうにあたしにそう言ってくれた。