幼なじみはバスケバカ!

「らいじょうぶぅ〜」



本人は大丈夫と答えているつもりなんだろうが呂律がまだうまく回ってない。



少し身構えたがアサちゃんはさっきのように抱きついては来なかった。



しかも、少し寝たせいか、ちょっと正気なようだ。



「アサ姉、気分悪くなったら言えよ」



彰君も心配そうにアサちゃんに言った。



なんか、お姉さん想いでいい弟なんだけどさ、彰君は。



だーけーど、もう少しあたしの事も考えてくれたっていいんじゃないかとか考えちゃう。



兄妹みたいなもんなんだし。



やっぱり、血が繋がってないとそういう風にはいかないのかな。



なーんて、悩んでいると



「和奏、さっきから機嫌悪いけどどうかしたか??」


彰君が心配そうにあたしの顔をのぞき込んできた。



こういう時だけ感がいいんだから。



だから余計に好きになっちゃうじゃんか……・。