幼なじみはバスケバカ!

「彰がらめらからぁ、ワカひゃんを持って帰るのらぁ〜」



ちょ、アサちゃん!?



あたしはアサちゃんの手から逃れようと必死にもがいた。



だけど、身長や体格があたしの方が小さいためうまく抜けられない。




ううぅー。



「和奏、アサちゃんしっかり介抱なさいよー」



お母さんはそう言いながら上機嫌。



「ははは。麻亜沙ちゃん気付いたら外で寝てるしなー」


お父さんも笑い事じゃないし。



アサちゃんはお酒臭いし。



うううー。



「アサ姉、とりあえず落ち着けって。ほら水」



彰君は警戒しながらアサちゃんに水を渡そうとする。


「あらしはこっちなのら」



彰君には従わずビールを呑もうとするアサちゃん。