幼なじみはバスケバカ!

「うん!」



ガチでアサちゃんにビールを渡すのだけは勘弁して欲しい。




あたしたちはキッチンへ雪崩込むように入って行った。




すると、




「麻亜沙、パス!」



麻紀乃ちゃんがアサちゃんにパスしようとしていた。


う、うそ!!



取られちゃう!!


そう思った時、パシっ。


彰君がアサちゃんのためのビール缶を持っていた。



さすが、中学の時部長を努めてただけはある。



動きはとても俊敏だ。



「ふぅ、危ない危ない」


「彰君、ナイスカット!」




あたしたちは頷きあった。