あの日から10年。




あたしは中学三年生になっていた。



「あたしだけ落ちてたらどうしよお」




「何言ってんの!?一緒に受かるって約束したじゃん!!!」



あたしが弱音を吐く事に元気づけてくれる秋月みいな。




小学校から仲良しのあたしの親友だ。




あたしたちは今日、あたしが高校受験をした高校、清光学園に来ていた。



なんで、いるかって?



今日は合格発表の日。



あたしの手の中には幼馴染みで2個上の彰君がくれたお守りと受験票。




あぁー、落ちてたらどうしよおおお。




頭の中は不安ばかりだ。