「先生??」
ベンチに座りながら
先生を呼ぶ
「ん?なんだぁ??」
そう言うと
先生もベンチに座る
「...なんでもない」
いろいろ話そうかと思った
でも、なんか言えなかった
「そうか...」
先生もそれ以上聞き出さないでいてくれる
先生の優しさが痛い
先生の優しさが辛い
今にも泣き出しそうだ
「大丈夫か??」
いきなり大丈夫かって...
訳が分からなかった私は
先生の方を向いた
「ハァ...なんで泣いている」
私は泣いていたそうだ
その涙を先生は
右手の親指ではらってくれた
その優しさに号泣をしてしまった

