「ほら、帰るぞ」 そういう先生は 立って私の腕を掴んでいた 「帰りたくない」 と私は掴まれた腕を 引っ張ろうとする 先生は手を離してくれたが 少し考えたあと また腕を掴んで 「じゃあ今から暇ってことだな」 そう言ったら 私の答えなんて聞き出そうとしないで どこかに行こうとした 「どこ行くの??」 腕を引っ張られたまんま 聞くと 「俺の好きな場所」 とだけ言う。 先生はバイクにまたがって ヘルメットをくれた 後ろをポンポンと叩くと 「座れよ」 そういう先生に ここは素直に従った