夢を見た。

『ここ…どこなの?』

ううん、多分わかってる。

雲の上。

『羽瑠さん。凌は私がもらいました。

あなたに立場はないんです。

私に関わらないでください』

すみれちゃんにそう言われた。

なにも言い返せない自分がいた。

『……違うよ……凌はものじゃない』

『物ですよ。私のね』

…こんな子に凌は渡せない。

いなくなって。早く。

じゃないと私、すみれちゃんのこと…

きっと殺しちゃう。

…早く………。

ガンッ

鈍い音がした。

私の手にはどこから持ってきたのか

鉄パイプ。

足元をみると頭から血をながして

倒れているすみれちゃん。

私は………すみれちゃんを……

殺した。