「…ねぇ……羽瑠…」

「…な、なに?」

「……羽瑠さぁ……凌くんのこと、

好きなんでしょ?」

「………え…?」

「…ほら」

菜々は私の頬に触れる。

「……ね?」

菜々の手をみると、よく見えないけど

濡れているように見える。

「……あ…」

「…羽瑠……我慢しなくていいよ…

どうせ羽瑠のことだから、親友の恋を

応援しようとか考えてるんだろうけど」