side 羽瑠

「…ただいま…」

「羽瑠っ荷造り出来てるの?」

「うん……」

明日…か…。

ガチャッ

「…凌……」

「羽瑠ちょっと来て」

「う…ん」

凌の部屋に連れて行かれた。

「…あのさ….…俺、知ってたんだ」

「え…?」

「羽瑠が留学すること。

それで…俺のせいで悩んでるって

聞いて…。俺は羽瑠の重りになりたく

なかった……。だから…あんな最低

な別れ方したんだ…」

……凌から初めて聞く事実。

「……俺は……羽瑠が好きだよ」

ハッキリとそういった。

目から涙が溢れて止まらない。

「…凌……私も好き……。

待ってて?私が戻ってくるの…

待っててくれる?」

「……当たり前じゃん….」

そういって私にキスをした。