そう言ったとき、私の後ろで砂利を踏む

音がした。

「……有丘さん…」

「か、神樂くんっ……」

「なんで泣いとるん?今……」

き…かれ…た…?

「…な、何でもないよ……」

「なんでもないわけないやろ」

そう言ってくれるからまた涙が出る。