唇を噛みしめる。

少しでも気を抜いたら涙が出る。

………やめて。私の前でいちゃつかないで。

本当は思いたくないことが沢山浮かんでくる。

「………わ、私ちょっと抜ける」

「え、おい羽瑠!!」

…走って走って学校の裏庭に来た。

ここには誰も居ない。

「……ふっ…うっ…うぇっ……」

やだよ……私から離れていかないで。