どんどんどん!
「なにー?」

「今何時?」
「今は4:30だよ」

禮木はサンキューとヤンチャな笑顔を見せてくれた。
その笑顔がどうしようもなく輝いてみてた。
「りゅ、すけ。」


かぶって見えてしまった。
龍佑の本当に楽しそうで明るい、大好きだった笑顔に。

涙が目にたまっているのがわかった。
そのとき
「若菜の番だよ」

先輩が私に声をかけてくれた。

「あ、すいません」

私はそのまま窓の外は見ないで
家に帰った。