【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜

そんなことを思っていた私は無意識に蓮をぎゅっと強く抱きしめていた。


それに気づいたらしい蓮は、


「美玲?」


心配そうに私を見つめた。


「あっ!ごめん!

なんか…こうやっていたらもっと蓮と一緒にいたいなぁって…帰りたくないって思っちゃった!」


えへへっと笑う私に、いきなり軽く頭突きした。


「痛い!!」


そう言って睨むと、


「ばーか。反則だろ。」


と言って笑った。