【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜

「いってぇ」「いったぁ〜い」


またもや二人の声が重なった。


そのままお互い見つめあった。


そして蓮が私の両頬を掴むと…どちらからともなく唇を重ねた。


少しの間この甘い時間に浸っていた。


「ぬ、濡れちゃったね」


「あぁ。風邪引く。上がるぞ」


そう言って立ち上がり二人で階段に戻った。