【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜

私が頷くと蓮は静かに話し始めた。


「俺の家は組やってる。

片桐組って知らねぇよな。

今は俺の親父が組長。

んで、俺は次期組長なんだよ。

美玲の過去聞いた時、怖がらせるかもしんねぇと思ったら言えなかった。

ごめんな黙ってて。

嫌なら言って欲しい。

怖かったら逃げても良いんだ。

でも一つだけ言わせてくれ。

俺はこの家に生まれて後悔はしてない。

麻薬の売買とか汚ねえことしてる非道な組もいる。

でも俺の家は絶対にそんなことはねぇ。

だからって大丈夫とも言えねぇ。

それだけだ…。」


蓮は力強く私を見つめた。