【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜

「で?他には?」


「へ?…えっと…蓮のこと知りたいっ…なんでも良いの。些細なことでも…いっぱい知りたい」


すると急に蓮は抱きしめてきた。


「俺さ、家のことお前にいつか教えようと思ってたんだ。

けど、もしそれでお前が離れて行くって考えたら言えなくなって。

情けねぇよな。お前だけは手放したくない。そう思えば思うほど…。

でもそれでお前が不安になるなら家のこと教える。

聞いてくれるか?」


蓮は少し体を離すと悲しげに見つめた。