【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜

それを怜さんが阻んだ。


「ママのとこ行くの〜!」


「ダメだよ怜矢。

君は大切な駒なんだ。

まだ僕のところに居てもらうよ。」


そう言って怜さんは怜矢を抱き上げた。


「怜!お願いやめて…!

その子に手を出さないで…!」


卑怯だ……こんなの卑怯だ…!


「ねぇ美怜。君なら分かるよね?

姉さんと怜矢を助ける方法。」


すると怜さんはポケットから小さな注射器を取り出した。


………?!