「……真輝がさ。言ってたんだ。


黒龍に姫が出来たって…。


その人とあまり話したことは無いけど、総長が決めた人なら俺は守りたいって。


その黒龍の姫は自分よりも他人を大切にできる人なんだって…


だから俺もそう言う綺麗な心が持てるようになりたいって。


それで…総長と姫が幸せになれるなら…俺も…幸せだっ………て……


俺も、今なら分かるよ。


真輝の言ってたこと。


真輝は君を守ったんだ。


真輝が望んだ幸せ…君が幸せになることだ。


だから俺は美怜ちゃんを責めるつもりなんてない。


俺からもお願いだ。


幸せになって…美怜ちゃん。


話は葉から聞いてるよ。


蓮は必ず約束を守るから。


だから……君は真輝の分まで生きてよ。


これは……俺と真輝からのお願いだよ?」