【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜

「ほんと、うちの若が悪りぃな!葉佑!」


冗談混じりで翼が笑う。


「あはは…いつものことですから!」


…くそ、葉佑あとで覚えてろよ?


「さてと!ほら、お前らついて来い」


ソファから起き上がった翼は部屋から出始めた。


スタスタ歩いて行く翼に、俺達はただただついて行く。


………この、廊下の道のり……



俺の部屋じゃねぇか?


どう考えても俺がいつも通る部屋の道のりだ。


「翼。こっちの方向、俺の部屋だろ?」


「あ〜?斗真の部屋連れてけつっただろ?」



「どう考えたって………」


そうこうしているうちに部屋に着いたらしい。


……………俺の。