【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜

「僕、お腹空いたからなんか食べよ〜っと」


慧人はお菓子を取り出し食べ始めようとする。


ん?


「おい慧人。こっち来い」


「え〜何〜」


俺は慧人のこめかみから血が出ているのに気付いた。


「お前ここ怪我してんじゃねぇか。」


「あれ?本当だ〜!ちょっとしくっちゃった!」


「ちょっと待ってろ」


慧人をソファに座らせると救急箱を取り出した。


そこから少し大きめの絆創膏と消毒液を出し、慧人のこめかみに当てた。


「しみる〜!」


叫ぶ慧人はシカトして絆創膏を貼る。


「もういいぞ」


「ありがと蓮〜」


慧人はまたお菓子に手をつけ始めた。