【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜

「お前にしちゃあ良い演技だったぜ。」


「そう…。」


斗真の方は見ずに窓の外を見ていた。


段々離れていく狼王の倉庫を目に焼き付けた。


もう来ることのない倉庫。


ごめんね?莉央。


あなたは傷付けたくなかった。


ひどいこと言ってごめん。


あなたは私にとって大切な友達だよ。


どうか私のことは忘れて…。


蓮……蓮……。