【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜

「じゃあ……あれは自作自演ってことかよ‼︎

ざけんな……ざけんじゃねぇよ‼︎」


修が殴りかかろうとしてきた。


「やめろ、修‼︎

………そんな女…殴る価値もねぇよ。

戻るぞ。」


蓮は私を1度も見ずに二階へ上がって行った。


「行くぞ美怜」


斗真は私の手を掴み歩き出す。


「さよなら、狼王。」


皆に聞こえない程度の声で一言。


ちらっと見ると、皆の目が私を冷たい目で見ていた。


そう。それでいいの。


いつまでも私をその目で……。


さよなら……蓮。ありがとう。


目の前に止めてあった車の後部座席に斗真と乗った。