【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜

「っ……美怜‼︎やっぱりお前は……そういう奴だったのかよ?!」


修が声を荒げた。


「嘘だ…嘘だよね?!美怜‼︎

私たち……友達でしょう?」


莉央が今にも泣きそうにしていた。


「友達…?私にそんなものいらないわ。

人って…そんな直ぐに変われると思う…?

あなたは私にとって利用できるものでしかなかったよ。」


莉央は泣き崩れてしまった。


「信用してたのに‼︎」


強い眼差しを泣きながら向ける莉央。


「信用ね…あははははっ!

信用なんか初めからしていないの。

そうやって生きてきたから。

全国一の族にいるのも悪くなかったなぁ♪

どう?私、演技うまいでしょう?

美亜ちゃんの時だってそう。

あの女どもに指示したのは私。

よく働いてくれたわ」