【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜

「嘘よ…私はそんな話信じない‼︎」


すると、彼…怜さんは1枚の紙を私の前に出した。


「これ。何かわかる?

戸籍謄本って言うんだよ。みてごらん?」


戸籍謄本…それくらい私だって知ってる。


震える手で1枚の紙切れを見る。


そこには、父・神田幸太郎 母・神田怜子 旧姓・染谷怜子。


長女・神田怜奈 長男・神田怜。


そう記されてあった。


この紙一枚が真実。認めたくなかった真実。


彼…神田怜は私の血の繋がった叔父。


だから彼は私を探していたんだ…。


心の底から恨んでいた彼が…私と血が繋がってるなんて。


皆が敵対している相手が…わたしと血縁関係にあるなんてっ…!