「この子は蓮司の彼女の雨宮美怜ちゃん。

どうしても俺自身も聞きたいし、お前らにも聞いて欲しいんだ。

この子の過去を…。」


つーくんが申し訳なさそうにちらっと私を見た。


私は安心させるために笑顔でいた。


「皆さん初めましての方もいると思います。

これから話すことは私の過去です。

話したから皆さんにどうこうして欲しい訳ではありません。

守ってもらおうなんて思っていません。

ただひろくんたちとの約束なんで。

今日話すことが。少し長くなると思うんですが聞いてください。

まず、私の父と母の話です。

父と母は…………」


それから、私は今まで会ったこと全てを話した。


神田組のことも……。