【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜

「染谷か…じゃあその可能性は無しだな」


大和が考え込み始めた。


「それに、美怜自分の母親に兄弟はいねぇって昔聞いたらしいしな。」


「あれじゃねえの?!ただ単に神田がロリコンってことだよ!

美怜が好きなんだよ、きっと!」


大河が納得したように話す。


「それだけって訳じゃあなさそうな気がすんだよな〜」


響は項垂れるようにソファーに深く座り込んだ。


俺もそんな気がする。


何か分かんねぇけど…まだ。


早いうちに調べねぇとな。


何かあってからじゃ遅い。


あいつだけは……手離したくない。


俺たちが考え込んでいると、


「蓮司〜」


翼が入ってきた。