【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜

「で?美怜ちゃんを部屋から出してまで言う話って?」


さすが朝陽。話が早い。


「は?組の話じゃねぇのかよ?!」


ったく。大河はしょうもない馬鹿だな。


「美怜のこと。話そうと思う。」


「話そうって…美怜に了解得たのかよ?」


響に鋭い質問をされた。


「してねぇ。けどあいつの為なんだよ。

あいつは自分のことあまり話したがらねぇ。

きちんと美怜には言うつもりだ。

あいつが危険な目に遭うまえに…お前らには知っていて欲しい。

いつ神田が来るかも分からねぇ。

だから俺が話す。」


そして俺は全てを話した。