【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜

私の言葉とかぶるように言って入ってきた男が2人。


1人は赤髪でツーブロの少しつり目の男。


もう1人は若干たれ目でナチュラルアシメの茶髪男。


まぁ、2人とも…整ってる顔立ち。


私が2人をこっそり観察していると、


「タイガ。今は派手にやんなっつってんだろーが。」


「だってよ〜!あいつらがふっかけてくんだぜ?

黙ってられっかよ!」


拗ねながら言ったのは、タイガと呼ばれる赤髪男。


「そうだよ、タイガ。そろそろいい加減にしないとカエデに怒られるだけだよ。」


「だってよ!アサヒ!あいつら毎回毎回しつけぇじゃん!」