【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜

校門前に行くと、いつの間にか横付けされていたメルセデスがあった。


蓮が車の後部座席のドアを開けると、


「よっ、美怜ちゃん♪朝ぶり(笑)」


馨さんが運転席から顔を覗かせた。


「馨さん‼朝は早いのにありがとうございました!

えと、またお願いします!」


「あぁ!気にしなくていいから。

さ、乗って乗って〜」


馨さんの言葉で車に乗った私の後に続いて乗る蓮。


それを確認した馨さんはゆっくり車を発進させた。