【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜

今までも本当は言ってないだけで何度かあった。


嫉妬に狂った女達に呼び出されたり…。


これからは…もっと酷くなるかもしれない。


それに私は狼王の姫なんだ。


自覚しないと。…自分の身くらい自分で守らなきゃ。


蓮たちに迷惑はかけたくない。絶対に…


「ありがとね、蓮。」


前を再び歩き始めた蓮の背中に向かってお礼を言った。


蓮はあぁとだけ返事をしてくれた。