このまま別行動というのもなんだかアレなので、わたしたちは一緒に教室まで行くことにした。


「あれ?和架ちゃん、その髪どうしたの?フワフワしてて可愛いね♪」

「…崎田、女子に気安く『可愛い』なんて言ってはいけないんだよ」

「何で??」

「…あとから教えてあげるよ」

さっきから、女子の視線が痛いからね。

「はぁい♪」



―教室にて。

わたし、昨日の出来事のせいで全然眠れなかったんです、はい。
で、寝ようと思って机に突っ伏しました。

…それまではいいんだよ。


「……おい、崎田」

「んー?なぁに?」

「お前はなぜにわたしの髪の毛を触っているのだ?」

「アレンジしたいから」


…ね?わかるでしょ?読者の皆さん。

想像してみてくださいよ。

眠い→イケメンに髪の毛触られる→眠気吹っ飛ぶ

ね?これが普通でしょ?
わたし、普通の女子なんで、まんまとこうなっちゃったワケですよ。


女子の視線があああ(泣)