―翌日。


「…げっ」

校門にて。
今学校に入ってったのは、瑛太と一昨日の女の子。


何よ、二人で楽しそうに笑い合っちゃってさぁ。


わたしは、わざと二人の横を早足で抜いた。

「…和架」

…瑛太が、小さく呟いたことを無視して。


「…あぁ、ダメだわ、もう…」

わたし、どんどん嫌な女になってる(泣)



わたしが下駄箱の前で
へこたれていると、

「和ー架ちゃん♪」

と、抱きつく者あり。

「ひゃあ!///」

「うわぁ!急に大きい声出さないでよー」


そりゃ、いきなりイケメンに抱きつかれたら誰だってビビるわ!

…こいつの名前は崎田コトハ。
あの、美男美女ばかりの生徒会メンバーの一人。
案の定イケメンで、カッコいいというよりは可愛いの方がよく似合う。
ちなみに同じクラスである。